アセムスタジオ

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写真表現の可能性

先日、東京都写真美術館

NYを拠点に活動をしている杉浦邦恵さんの写真展「うつくしい実験」を見に行きました。

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sugiura kunie-2 のコピー

1963年、20歳で単身渡米し、当時絵画や彫刻が主流だった中、

表現としての写真の可能性にいちはやく注目し、実験的な手法によって作品を生み出してきました。

例えば、

木やアルミに感光剤を塗りそこへ写真を焼き付けたり

色や形、プロポーションなど、構成自体の探究

写真と絵画を融合させた作品作り

印画紙にアクリル絵具でドローイング

印画紙の一部にお湯を注いでみたり

実験を繰り返し、試行錯誤をし、新たな発見や経験を導き出して次へ繋げる。

そんな取り組みを50年間ずっと続け、今も進化しています。

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この写真展では彼女の作品だけでなく、それに取り組む姿勢そのものに刺激を受けました。

彼女のように、「常に実験し続ける」そんな探究心を持って写真に取り組んでいきたいと感じました。

また、フィルム写真ならではの可能性にも気づかされました。

東京都写真美術館では、他にも収蔵コレクションの一部を展示する「TOPコレクション たのしむ、まなぶ」も開かれ、

名取洋之助、土門拳、植田正治、ブレッソン、ユージンスミス、木村伊兵衛、篠山紀信、エリオットアーウィット、アラーキーなど名だたるアーティスト50名の作品も展示され、圧倒されて帰ってきました。

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白潟

2018-09-25 5:54

白潟 禎
Tei Shirakata

フォトグラファー

1988年生まれ 松山大学卒業

20歳で写真を始め、カンボジアの地雷原に住む人たちを3度取材。

2009年「日本ドキュメンタリー写真ユースコンテスト」優秀賞受賞

2011年共著「アジア×カメラー正解のない旅へー」出版