おすそわけ
会社の階段に、よくご近所の畑の方が
季節のお野菜や花を置いてくれています。
今回のおすそわけは、ユリの花。
毎回たくさん頂くので、いつも少しだけもらって帰ります。
頂いた時はつぼみだったけれど、
ユリは見た目も香りもなかなかの迫力なので、
一本だけでも部屋がぱっと華やかになります。
わたしが小中学生の頃も、
近所の腰の曲がったおばあちゃんが
いつも畑で取れたお野菜を、玄関先に
置いてくれていたのを思い出します。
母が家にいない時は、玄関先で少し
おばあちゃんと話をすることもありました。
今では実家を離れても、おうちで農家をされてる友人が
採れた季節のお野菜をたくさん持って現れたりもします。
今年もまた、この時期が来たなあと、
野菜の種類で感じる季節の移り変わり。
昔に比べると、ご近所付き合いもなかなか
減ってきているように感じるここ最近。
今でも身近にわずかに残る、おすそわけの文化。
時代は変わっても、変わらないもの。
無くなって、ほしくないもの。
頂いたものを眺める瞬間にはいつも、
何だかふと、実家の懐かしい風景を思い出します。
2018-06-19 10:32