アセムスタジオ

memo

風物詩

 

昨年末のお稽古で持ち帰った切り枝の

椿が咲いてなんだかめでたい。

お正月は、お雑煮が食べられるからうれしい。

(すました写真を撮っていますが

新年早々餅が炎上するほど焦がしたのは

このわたしです、火の用心、、)

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七草の時期を過ぎると、お正月気分が

すっとどこかに行ってしまうのは不思議なもので。

七日に買ってはいたものの、うかうかしていて

九日に作った七草がゆ。

お餅が食べたいばっかりに、容赦なく

胃を労わる食べ物に餅をつっこむスタイル。

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七草というと、お正月の時期には子供の頃から

アルバイトをさせてもらっていたことを思い出します。

地元の風物詩、ってやつですか。

季節がめぐるたび、思い出せる情景があるのは

すてきなものですね。

2022-01-09 6:13

ジブリ感、、

休みの日には、季節の花を探して

いろんな場所を訪れることが増えました。

この頃は菖蒲の季節だったので、少し遠出して

前から行きたかった菖蒲城へ。

どうやって持って上がったのか、城の上にも

所狭しと菖蒲の苗がたくさん。

なんとなく、醸し出されるジブリ感、、

 

しかし、ほとんど咲いていない、、

(花が咲いているかどうかは下調べして行かないタイプ。笑)

わたしの他にも数名の老夫婦とすれ違いましたが

咲いてないね、と見ず知らずのわたしと苦笑い。

またそれはそれで、すてきな時間。

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90歳を過ぎた方が菖蒲のお世話をしているらしく、

通称・菖蒲城の奥からゆっくりと出てきたかと思えば

「まだ、菖蒲の見頃には早いよ、、」と。笑

「また、観光協会に確認して来るといい」と

おっしゃってくれましたが、わたしはこの城を見られたことと

城主がご健在で、足腰強く菖蒲を運んでいる姿を見て

なんだかそれだけで満足したのでした。

(もちろん、菖蒲も少し咲いていましたが)

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サイトで調べた時に見たこの場所は、

この時期菖蒲祭りでたくさんの人で賑わっているようでした。

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この場所の隣には大きな川が流れていて、高い、高い土手にぐるっと囲まれていて。

この土地も、数年前の豪雨災害で苗が全て泥水に浸かったそうです。

城主がなんとか苗を洗ったり植え替えて今の状態まで復活させたようですが、

半世紀にわたり親しまれてきたこの菖蒲園は

ちょうどわたしが訪れた数日後のお知らせにて、

管理が難しくやむなく閉園してしまったそうです。

そんな最期の姿を、見られてよかった。

 

今後は、水辺に親しむ環境施設として再利用を検討とのことですが

この場所のこれからを、見守って行きたいなと思いました。

 

いろんな人の想いや、思い出が詰まった場所は、

こうしてなくなってほしくないなあと、

この場所を訪れて改めて感じたのでした。

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(film:MAMIYA FLEX)

2021-07-09 2:13

季節と生きる

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_DSC9588涼を求めて山に行くのが、休日の日課となった、夏。

(アセムの人達はみんな山が好きですね、、笑)

太陽の下は暑いけれど、山の中は心地よい。

温度と湿度も良好。何という良い風。

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車を停めて徒歩五分の、お手軽滝がお気に入り。_DSC9637

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山にしかない植物や、ここにしかいない虫など。

虫は苦手ですが、危害を加えてこない虫は好きです、、

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_DSC9631自分で足を運ばなければ出会えない風景が

まだまだ、たくさんありますね。

同じ場所でも、その時々で違う表情を見せてくれる自然。

 

このご時世、人混みが無理ならばと

別の楽しみ方を見つけられる性分で

よかったなあと、ひしひし思います。

 

暑かった夏も、台風一過で一段落でしょうか。

肌で感じる空気は、すっかり秋の雰囲気です。

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2020-09-09 12:51

描きたい風景

今年は梅雨入りが早かったけれど、

前半はなかなか雨が降らず。

最近になってようやく、梅雨っぽくなってきました。

それにしても、最近の雨の降り方は恐ろしい。

海や川のすぐ傍で育った身としては

他人事ではないような気持ちで見ています。

これ以上、被害が広がらなければ良いのですが。。

 

コロナ騒動も相まって、

すっかりおうち上手にはなってしまいましたが

雨の日は特に、家の中で少しでも

楽しくなれる過ごし方を日々模索中。

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晴れた日の燦々とした空気感も好きですが、

雨の日の少し薄暗い雰囲気もわたしはなかなか好きです。

 

毎日は色に溢れているけれど、

好みな瞬間というのがやっぱりあって

 

天候と湿度と、そこにある状況パーツで

それはもう、好みな色にことごとく変化する。

 

部屋にいるのも飽きた日は、少しだけ海へ。

 

きらきらした水面や夕日も良いですが、

わたしはやっぱり境界線がうやむやになるような

曇りの日が特に良い質感で好きです。

 

海と空と、コンクリートや鉄の

よそよそしさがとても良かったので

休みの日にたまに借りて帰るデジタルカメラで撮影。

 

こういう日の空や水は絵で、

実はつくりものなんじゃないかとか、たまに思います。

目が、悪いので(致命的)

 

最近全く絵は描けていませんが、

いつか、絵にしたいと思う瞬間が

いつも、わたしの撮りたいもののような気がしています。

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2020-07-08 11:34

気がつけば、6月

_DSC9477最近、スタジオにたくさんあるデジタルカメラを借りては、

少しずつ教えてもらいながら使っています。

(教えてくれるひとが身近にたくさんいてありがたい)

 

いつもはフィルムカメラしか使いませんが、

それぞれの良さは、それぞれ使ってみないとわからない、

ということで、まずは慣れるところから。

 

わたしのフィルムカメラでは、くもりの日や

暗いところを撮るのには少し限界があるので、

撮りたいものの幅が広がってうれしい。

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いつもの癖で、デジタルとフィルムカメラを

一緒に持って行ってしまうので、荷物の重いこと重いこと。

カメラ自体もそれぞれ重いし、手首がちぎれそう。。_DSC9476

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休みの日にしては、ぽつぽつとまばらに

人が集まっているくらいでしたが、

天気の良い日に、ひとり木陰で読書したり、

親子で虫を採ったり、スポーツしたり会話を楽しんでいる姿を

少しずつ目にするようになったのは何だかうれしいものです。

(子供が元気すぎて公園に川に大変そうなお母さんと、

マスクをして登場したおじいちゃんたちが現地集合し、

またマスクをして現地解散していく姿が特にすきでした。。)

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今年も年が明けてから、いろいろ

がやがやしているうちに、気がつけば6月。

とうとう、梅雨入りしましたね。

どの季節よりも、わたしは断然初夏の空気感や光が

だいすきなので、緑がきれいな季節はうれしい。

(真夏の暑さと虫が多いことを除けば。。)

 

梅雨の楽しみ方を見つけつつ、

いろいろに気をつけながら

真夏へ向かう準備をしようと思います。

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2020-06-02 10:31

アナログ世代

気がつけば、春は足早に過ぎていて。

 

今年は休みの日も家にいることが多いので、

去年の春を引っぱり出しては懐かしんでいます。

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最後にいつ撮ったっけ、と思いながら、

入れたまんまのフィルムがなかなか終わらず

現像に出すことができない日々。

 

祖父のカメラを使い始めて、そろそろ9年目。

祖父が亡くなってからも、

わたしがこのスタジオに入ってからも、

全部、全部 9年目。

同じ年月が経っていると思うと

フィルムカメラの腕はなかなかのんびりですが、

最初に比べると、自分の撮りたいものを、

イメージしたまんまに撮れるようになってきた気がします。

 

目が悪いので、ピントがバシッと合わないのだけが難。。

まあ、それも良しということで。

携帯やデジカメが勝手にピントを合わせてくれたりと

とっても便利な世の中ですが、ピントと格闘しながら

目の筋力を鍛えるのも、なかなか良いかも。

まだまだ思うようには扱えないですが、

アナログは、大変だけれど楽しいものです。

 

いろんな出来事にかき消され、

季節や夕焼け、鳥の声にめっぽう疎くなる日々に

花粉症であることすらも、何だか忘れてしまうほど。

 

娯楽など何も無くても自然さえあれば

楽しめる人間で良かったと思うと同時に、

日々の些細な出来事を、見つめ直す時かもしれませんね。

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2020-04-21 6:23

津嶋沙織
Saori Tsushima

アセムスタジオ
スタイリスト

写真好きの祖父の血を受け継ぎ、
写真に関わる仕事に飛び込む。
創ること、
描くこと、
表現すること は、
毎日、していたいと思う。

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