じいちゃんのカメラ
先日、じいちゃんの七回忌で実家に帰ることがあったのですが、
MINOLTAに続いてまたひとつ、じいちゃんの形見が
わたしの手元にやってきた。
多少劣化はしているものの、きちんと革のケースに
入っていて、まだまだきれい。
じいちゃんは、とっても物を大切にするひとだった。
じいちゃんは、他にもたくさんのカメラを
温度や湿度管理してきれいにしまっていて、
亡くなるまで、わたしはこの存在を全くもって知らなかった。
カメラと三脚かついで、お祭りの写真を撮っていた記憶だけはある。
大工さんだったので、自分で暗室まで作っていたそうで、
じいちゃんはきっと、マニアだったのだろう。
息子である父が、カメラに興味ある素振りを
わたしはあまり見たことがない。
山か、車か、バイクの男だ。
うちの家族たちが写真を撮っているのも
見たことがないし、じいちゃんの遺伝子は、
わたしが全部引き継いだみたいだって
ずっと、勝手に思っている。
置きっぱなしで朽ちていくより、
当時のように動かしてやったほうが
きっと、じいちゃんは喜ぶはずだ。
そして、誰も写真を撮らないということは、
家族の写真も大人になってからは
全然無いような気がしているので、
これらを使って、家族に会ったときは
こっそり撮ってみようと思っている。
しかしわたしは機械にはめっぽう弱い。
使い方なんて知るわけもなく、
露出だの絞りだのは、未だによくわからない。
社長や、カメラマンスタッフの
隙を見つけては教えてもらおうと、
ひそかに目論んでいる。。。
2017-04-05 10:50