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ひとつ、ひとつ。
『問題を解決する』旅
先日、友人の結婚式で高知県宿毛市を訪れました。
せっかくなので、翌日の休日は朝から移動して
宿毛市から足摺岬、四万十方面を巡る旅。
高知市内に行くことはよくありますが、
足摺や四万十方面は訪れたことがなかったので、
私にとっては大冒険でした。
足摺岬までの道中、竜串、という地域に海岸があるのですが、
この海岸の岩々には、思わず目を奪われてしまいます。
その層が長年の波食、風食を受けて様々な形になっているのです。
太古のロマン、のようなものに、あたしはすぐに
ときめいてしまうので、今回の旅で撮った写真の大半は「岩」でした。。。
この日一日の総移動距離は、寄り道も含めて約400km。
なんといっても、高知は広い。広すぎる。
四国最南端の足摺岬を訪れたあと、たくさんの山々や田園風景を
満喫しながら、四万十川に辿り着きました。
沈下橋の上を歩きながら、ふと、以前講演会に来られていた
デザイナーの梅原真さんのことを思い出しました。
『マイナスをプラスに変える』『問題を解決する』『風景を残す』
そんなデザインをされている方。
砂浜美術館を手がけた方でもあります。
自然はたくさんあるが、経済的にはマイナス材料である。
そこを、発想の転換でデザインするのだそうです。
「ないものねだりをせず、足もとに眠っている地域の宝に
目を向けることが、衰退する一次産業や地方の再生にもつながる」と。
地域のものを、個性ではなくコンプレックスだと思ったり、
「がんばってもがんばっても売れない」と自らの作るものに
自信を失っている生産者も少なくないらしいです。
それでも、地域の良い物を知ってもらいたい、という
熱意のある地域の方々と日々、コミュニケーションを取りながら、
一緒に「問題を解決する」デザインをする。
ローカルに住み、地域に密着している梅原さんだからこそ
できることも多いのではないかと思っています。
『風景を残す』
デザインによって、商品や、地域の良さそのものが失われるのは嫌だ、
という梅原さんに、自然が大好きな私はとても感銘を受けました。
夕日の沈む中沈下橋の上で、目の前に広がる大自然を眺めながら、
高知に限らず、私たちの住む地方にも、まだまだやれることは
たくさんあるなあ、と、プラスに思ってみたり。
そうして生まれたデザインや商品そのものを
より良く見せるようにするのが、私たちの仕事。
色々な方の想いを知って、それを次に伝えたり、
その物について興味を持ち、深く知ろうとすることは、
とても大切な最初の一歩なのだと改めて思いました。
目の前のことで手一杯になると、どうしても
視野が狭くなりがちです。
いろいろなことに気付かせてくれた、良い旅となりました。
二度、活かす
トーベ・ヤンソン
愛媛県美術館で先週まで行われていた『ムーミン展』
ムーミンのアニメよりも、絵本の挿絵など、原画を見て育った私。
子供の頃は、モノトーンの挿絵がずいぶんと怖かったのを覚えています。
今ではいろんなカラフルなグッズや絵になって
みんなに愛され続けているムーミンのキャラクター達ですが、
アニメと原画ではずいぶんと絵のタッチや雰囲気が違うので
びっくりされた方もいるのではないかと思います。
図録を購入したので、懐かしむ思いで日々眺めています。
一番好きな絵は、むかし、一番怖かった絵。
戦争が起こす大惨事を題材に扱っていると、後に知りました。
1968年「ムーミン谷の彗星」の挿絵です。
原作『ムーミン』は、社会風刺的な色合いが非常に強く、
戦争を経験した作者の暗い記憶と、平和への願いが込められていて、
この戦争の時期を、作者は「失われた時代であった」と語っている。
生きている上で起こる事件や災害、困難をファンタジーで表現しているので、
大人になって改めて読むと、深く沁み入るものがあります。
また、原画のほとんどがインクで描かれており、
線の美しさと力強さに、インクの良さを再確認。
私もたまに絵を描きますが、色はつけず白黒のみ、ということも多く
トーベ・ヤンソンの線画やデッサンには、
少なからず影響を受けているような気がします。
もうずいぶんとインクは使用していないので、
また、インクを使ってみようと思います。
2015-03-18 6:04
触れて、知る
個人的にも食器は好きで、お店があるとつい ふらっと立ち寄ります。
量産されている食器もシンプルで良いのですが、
作家さんの器や小物には、やはり目を引かれます。
以前、工藤省治さんの砥部焼の展覧会が開催されていたので
足を運んだところ、工藤さんご本人がいらっしゃって、
器についてのいろんなお話をお聞きすることができました。
「器の良さを知るには、必ず手に取ってみてください。
まずは、そこからです。」
とおっしゃっていたのが、一番印象的でした。
展示品ということで、触れてはいけないと思っていたので驚きました。
よく見ると、展示品も一部は購入可能なようでした。
やはり、作家さんの作品ともなると同じ物は一つとして無く、
今までは、恐る恐る手に取っていたように思います。
工藤さん曰く、
「ひとの手から生まれたものは、自然と、ひとの手に馴染むものが多い。
実際に、手に取って良さを知り、使っていくごとにまた違った顔があって
おもしろいんですよ。やはり、器は使ってこそ味が出ますから。」と。
じっくり手に取ってみると、作られた方の息遣いを間近に感じられて
手に触れる僅かな凹凸であったり、色使いの微妙な変化だったりも見逃せない。
触れて、知ることの多さ。
最近立ち寄った食器屋さんでは、器ごとの手入れの仕方や、
料理との相性、季節ごとの演出方法など、おもしろいお話をたくさん
していただいたこともあり、ますます、興味深くなる一方なのです。
2015-03-17 5:54
津嶋沙織
Saori Tsushima
アセムスタジオ
スタイリスト
写真好きの祖父の血を受け継ぎ、
写真に関わる仕事に飛び込む。
創ること、
描くこと、
表現すること は、
毎日、していたいと思う。





















